氷と魔女《specialstory 完結》
青年は泣いた。

周りを気にせず、ただただ愛する人の死を嘆いた。

青年は少しだが落ち着くと、魔法の準備をした。

そして青年は、ある魔法を魔界中にかけた。



それは、魔界を1度壊し、また生まれさせる魔法…

『魔界級魔法』の誕生である

魔法の中で1番難易度が高く、魔界全てに影響させることからこの名が付いた。



魔界中の命は一瞬で消え、新たな命が芽生えた。


青年も、父親も死んだ。
神の一族には魔界級魔法が効かないようようになっていた。

だから神の一族は、天界へと逃げた。

だが、神の一族に影響がなかったと言えない。

魔界にいた神の一族はおろか、天界にいた女神でさえ、女神の象徴、羽をなくしてしまった。

それほど魔界級魔法は強かったと言える。



女神の羽は消えてしまった…わけではなかった。


青年は、愛する女神を魔法をかける寸前、別の魔法を使った。

それは女神の遺体を守るシールド。


魔界級魔法の効果が終わった後、女神は死んでもなお、腹にいた子を出産した。

実は、女神は妊娠していた。

青年はそれを知っていた。

女神は、病気でも死んでも、出産できる能力があるため、出産できたのだ。

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