氷と魔女《specialstory 完結》
私は1度分厚い本を閉じた。


「嘘………」



とても切ない話というのはもう痛いほどわかっていた。


けどそれ以上の問題があった。




「これじゃあ、羽を探せない……」



このお話が本当に実話だったとしたら、女神の末裔?子孫?を探さなきゃいけない。
しかも1000年に1度の。

魔界は地球の面積の2分の1と言われる。

けど、2分の1でも広いことには変わりないことは分かっていた。


海なんてないこの世界は、陸地続きで湖のようなものがあるだけなのだ。




こんな広い世界で、探すなんて…



いや、まだ大丈夫かもしれない。
この本にまだ、探し方とか載ってるかも…


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