氷と魔女《specialstory 完結》
私の横をさっそうと通り抜け、吟は杖を出す。
どうしよ、いつまでいるつもりだろ。
そんな私の思いとは裏腹に…
吟はもう、本を手にしていた。
よく見えないけど、あれって…
『魔界と異世界』
日本語で書かれた本。
吟、異世界に興味があるのかな…
さっさと持ち帰っていいからどっか行って欲しい。本当に。
私はため息をつくと、持っている本に目を移す。
…この本も続き読みたいしね。
私が本をもう1度抱え直した時…
「…魔法解除」
バチッ
「っ⁉︎」
途端、私の体に軽い電気が走ったと思うと、透気騙しの効果がなくなってしまった。
こいつ…!
「はぁ…
お前、バレないとでも思ってたのかよ。
お前が消えている瞬間、見ちまったんだよ」
どうしよ、いつまでいるつもりだろ。
そんな私の思いとは裏腹に…
吟はもう、本を手にしていた。
よく見えないけど、あれって…
『魔界と異世界』
日本語で書かれた本。
吟、異世界に興味があるのかな…
さっさと持ち帰っていいからどっか行って欲しい。本当に。
私はため息をつくと、持っている本に目を移す。
…この本も続き読みたいしね。
私が本をもう1度抱え直した時…
「…魔法解除」
バチッ
「っ⁉︎」
途端、私の体に軽い電気が走ったと思うと、透気騙しの効果がなくなってしまった。
こいつ…!
「はぁ…
お前、バレないとでも思ってたのかよ。
お前が消えている瞬間、見ちまったんだよ」