夢見る少女じゃいられないっ!?
*始まりは?*
私、篠宮 翔衣(しのみや うい)17歳。
ちょっとした会社の社長の娘です!
と、自己紹介はここまで!
私は、どたどた足音を立てながら実の父がいる部屋へ向かう。
「ちょっお父さん!」
「何だ??翔衣?」
「何だじゃないよ!私の許嫁がなんであの人なの?!」
「さぁ。」
「うぁぁぁぁあっ!もう!」
「何をそんな怒ってるんだ~?」
や、ね。
いることに怒ってるんじゃないんだ!
その人自体に問題なのよ!
「私、一応社長の娘だよね?!」
「まぁな?」
『それが?』みたいな顔しないでよ!
私の父は、ニコニコと人懐っこい顔立ちなのに、地味なイケメン。や、ダンディー。
「ねぇ、お父さん。だからなんで私の許嫁があのひとなのよー」
「赤城さん、いい人じゃないか~それのどこが嫌なんだ?」
「どこって....」
赤城 晴都(あかぎ はれと) 20歳。
その人が、私の許嫁。
その人の問題....。
「なんで、あんなにモッサァっとしてて貧乏くさいのよ!」
「自由人なんだよ~」
「どんだけ自由なんだよ!」
昨日、赤城さんに会いに行った私。
絶望を味わった。
~昨日~
赤城さんとは、某ホテルで待ち合わせだった。
髪型OK。服OK。化粧OK。よしバッチリ!
「お母さん!おかしくないよね!?」
「うん!かわいいよぉ!流石ぁ翔衣!」
「ありがとうお母さん!んじゃっいってくるね!」
「行ってらっしゃぁい」
優しく手を振るお母さんに手を振り返し、私は某ホテルへ向かった。
私の頭の中は、赤城さんの事でいっぱい!
作家だって言っていたから、頭いいんだろーなぁっとか!
几帳面で、綺麗好きで!イケメン!
なぁーんて、夢を描いてた私。
「赤城様は、あちらでごさいます。」
「ありがとう」
ウェイトレスの人に案内され赤城さんの所へ。
そう。所へ。
「居なくない?」
(や、そんなことないわよ、居るはず!)
だが、見回せど赤城さんらしき人は見当たらない。
ここのフロアには、約4名の人が食事をしていた。
1人は、おっさん。うん。おっさん。
2人目は、きらびやかなケバいおばさん。
3人目は、スーツを着た若い女性。
4人目は、ボサボサ頭で本を読む男性。
はい。どれ?
おっさんは、ありえない。
赤城さんは、20歳だからね!だとしたら、4人目のあの人??
「まっさかぁー....まさかね。」
だって、こんな高級なホテルにあんな格好で来るわけないもの。
クリーム色のTシャツにジーパン。
だけど、意を決して聞いてみよう!
私は『あのぉ~....赤城さん、ですか?』と聞いてみた。
その男性は、本からゆっくりと目を離す。ボサボサした前髪の間から男性の色素の薄い茶色の目が覗く。
「そうだけど。君が篠宮 翔衣さん?」
「はっ....はいそうです。」
どうやら、この人で間違いないらしい。
「はじめまして、赤城 晴都です。」
「あっ....こちらこそ、はじめまして篠宮 翔衣です。」
「うん。」
「はい....。」
................................。
はい。会話終了。
冷や汗が垂れる。
「座れば?」
「あっ....はいっ失礼します。」
え。なんだろう。面接みたい。とか、思ってる私っておかしい?
しばらくの間、私達の間に沈黙が流れる。
「篠宮さん。もう帰っても大丈夫?用事があるから帰りたいんだけど。」
「え?あの。」
まだ、来てそんなに時間だってないんですけど....。
え、会話らしきものしてない様な........。
赤城さんは、『じゃ、帰りますね』っていって席を立ってしまった。
1人取り残される私。
「えぇぇぇぇえぇぇえっ?」
なぁんて事が............。
用事があるからとか....自由すぎるでしょ。
「あの人何なのよーぉ!いい人じゃないよ!」
「赤城さんは、そ〜うゆう人なんだよまぁ、許嫁だから結婚は強制だからね!」
「もぉー........。」
「あ、来週から同居ね☆」
「は?」
HA?
今なんと?ドウキョ?
「なんですってぇーーーーーー!??!」
「翔衣うるさぁい。」
「なんでっ?!どうして?!」
「なんでって....もう夫婦も当然なんだぞ?早くから一緒に生活した方がいいだろう?」
「よくないよー!私まだ高校生なんだよ!?」
「大丈夫だよ。そんなに馬鹿じゃないよ赤城さんは。」
いつも、大好きなお父さんだけど今だけは大嫌いだよ。
「お父さんよ、私お父さんが大嫌いになったよ。」
「なっ!待ってくれ翔衣!何故だっ!」
「嘘泣きはよして。」
「ぐぅ....。」
「お父さんのばぁか!」
「翔衣ぃぃいぃいぃいぃぃい!」
さらばだ、父よ。
ここまで育ててくれて、ありがとう。
『待ってくれぇえぇえぇっ!翔衣!実は赤城さんじゃないんだ!翔衣の許嫁は!!』
『なんですって?どうゆうこと?』
『父さんもなっ赤城さんは、無いだろうと思って別の人も用意したんだっ!』
『流石お父さん!で、どんな人なの?!』
『ものすごくイケメンで、金持ちな人だっ!どうだ!こっこれなら!』
『お父さん!大好き!』
なーんて事にぃいっ!!!
「ニヤっうはっ」
「どうしたんだ?翔衣....」
おっといけねぇ。私の妄想が漏れ出してしまったぜ!
いけねぇいけねぇ。
とりあえず、決まったことは仕方ないのよね....。
はぁ。部屋とか汚そう。うぅっ....寒気が。
これから始まる私の生活....。
ちょっとした会社の社長の娘です!
と、自己紹介はここまで!
私は、どたどた足音を立てながら実の父がいる部屋へ向かう。
「ちょっお父さん!」
「何だ??翔衣?」
「何だじゃないよ!私の許嫁がなんであの人なの?!」
「さぁ。」
「うぁぁぁぁあっ!もう!」
「何をそんな怒ってるんだ~?」
や、ね。
いることに怒ってるんじゃないんだ!
その人自体に問題なのよ!
「私、一応社長の娘だよね?!」
「まぁな?」
『それが?』みたいな顔しないでよ!
私の父は、ニコニコと人懐っこい顔立ちなのに、地味なイケメン。や、ダンディー。
「ねぇ、お父さん。だからなんで私の許嫁があのひとなのよー」
「赤城さん、いい人じゃないか~それのどこが嫌なんだ?」
「どこって....」
赤城 晴都(あかぎ はれと) 20歳。
その人が、私の許嫁。
その人の問題....。
「なんで、あんなにモッサァっとしてて貧乏くさいのよ!」
「自由人なんだよ~」
「どんだけ自由なんだよ!」
昨日、赤城さんに会いに行った私。
絶望を味わった。
~昨日~
赤城さんとは、某ホテルで待ち合わせだった。
髪型OK。服OK。化粧OK。よしバッチリ!
「お母さん!おかしくないよね!?」
「うん!かわいいよぉ!流石ぁ翔衣!」
「ありがとうお母さん!んじゃっいってくるね!」
「行ってらっしゃぁい」
優しく手を振るお母さんに手を振り返し、私は某ホテルへ向かった。
私の頭の中は、赤城さんの事でいっぱい!
作家だって言っていたから、頭いいんだろーなぁっとか!
几帳面で、綺麗好きで!イケメン!
なぁーんて、夢を描いてた私。
「赤城様は、あちらでごさいます。」
「ありがとう」
ウェイトレスの人に案内され赤城さんの所へ。
そう。所へ。
「居なくない?」
(や、そんなことないわよ、居るはず!)
だが、見回せど赤城さんらしき人は見当たらない。
ここのフロアには、約4名の人が食事をしていた。
1人は、おっさん。うん。おっさん。
2人目は、きらびやかなケバいおばさん。
3人目は、スーツを着た若い女性。
4人目は、ボサボサ頭で本を読む男性。
はい。どれ?
おっさんは、ありえない。
赤城さんは、20歳だからね!だとしたら、4人目のあの人??
「まっさかぁー....まさかね。」
だって、こんな高級なホテルにあんな格好で来るわけないもの。
クリーム色のTシャツにジーパン。
だけど、意を決して聞いてみよう!
私は『あのぉ~....赤城さん、ですか?』と聞いてみた。
その男性は、本からゆっくりと目を離す。ボサボサした前髪の間から男性の色素の薄い茶色の目が覗く。
「そうだけど。君が篠宮 翔衣さん?」
「はっ....はいそうです。」
どうやら、この人で間違いないらしい。
「はじめまして、赤城 晴都です。」
「あっ....こちらこそ、はじめまして篠宮 翔衣です。」
「うん。」
「はい....。」
................................。
はい。会話終了。
冷や汗が垂れる。
「座れば?」
「あっ....はいっ失礼します。」
え。なんだろう。面接みたい。とか、思ってる私っておかしい?
しばらくの間、私達の間に沈黙が流れる。
「篠宮さん。もう帰っても大丈夫?用事があるから帰りたいんだけど。」
「え?あの。」
まだ、来てそんなに時間だってないんですけど....。
え、会話らしきものしてない様な........。
赤城さんは、『じゃ、帰りますね』っていって席を立ってしまった。
1人取り残される私。
「えぇぇぇぇえぇぇえっ?」
なぁんて事が............。
用事があるからとか....自由すぎるでしょ。
「あの人何なのよーぉ!いい人じゃないよ!」
「赤城さんは、そ〜うゆう人なんだよまぁ、許嫁だから結婚は強制だからね!」
「もぉー........。」
「あ、来週から同居ね☆」
「は?」
HA?
今なんと?ドウキョ?
「なんですってぇーーーーーー!??!」
「翔衣うるさぁい。」
「なんでっ?!どうして?!」
「なんでって....もう夫婦も当然なんだぞ?早くから一緒に生活した方がいいだろう?」
「よくないよー!私まだ高校生なんだよ!?」
「大丈夫だよ。そんなに馬鹿じゃないよ赤城さんは。」
いつも、大好きなお父さんだけど今だけは大嫌いだよ。
「お父さんよ、私お父さんが大嫌いになったよ。」
「なっ!待ってくれ翔衣!何故だっ!」
「嘘泣きはよして。」
「ぐぅ....。」
「お父さんのばぁか!」
「翔衣ぃぃいぃいぃいぃぃい!」
さらばだ、父よ。
ここまで育ててくれて、ありがとう。
『待ってくれぇえぇえぇっ!翔衣!実は赤城さんじゃないんだ!翔衣の許嫁は!!』
『なんですって?どうゆうこと?』
『父さんもなっ赤城さんは、無いだろうと思って別の人も用意したんだっ!』
『流石お父さん!で、どんな人なの?!』
『ものすごくイケメンで、金持ちな人だっ!どうだ!こっこれなら!』
『お父さん!大好き!』
なーんて事にぃいっ!!!
「ニヤっうはっ」
「どうしたんだ?翔衣....」
おっといけねぇ。私の妄想が漏れ出してしまったぜ!
いけねぇいけねぇ。
とりあえず、決まったことは仕方ないのよね....。
はぁ。部屋とか汚そう。うぅっ....寒気が。
これから始まる私の生活....。