俺様ヤンキーとラブゲーム





「おい!!そこにいるのは誰だ!!!」





中庭に響き渡る、これはたぶん体育教師の声。




や、やばいっ!!

窓から叫んでたからすぐに来るはず!




「なんだあいつ?」

「そんなこと言ってないで早くこっちきて!」




引っ張って見つからなさそうなところに身をひそめる。




「こんなとこ隠れなくても大丈夫だろ。」

「なに言ってんの!あんた見つかったら停学か退学なんでしょ!?」

「へー、お前、優しいとこあるじゃん。」




なんて言って柔らかく笑うコイツにキュンってした。




なんなのこれ。

っていうかなんでこいつのこと匿ってるの。




こいつがいなかったら振り回されることもないのに…。




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