rain
2章 惜別
2章 惜別
中学にあがる少し前に春秋の受験を知った私。
「私も受験したい!春秋と一緒がいい!」
何度も親を説得しようと頼み込んだ。
けど、そんなことは全く許してくれず……
それどころか春秋が受験する学校の名前すら教えてくれなかった。
春秋も春秋で
「引越しもするけど会えなくなるわけじゃねえから」
そういうだけで、私を完全に遠ざけた。
でもそういう度に無理に笑ってるような春秋を見て、そのうちに問ただすことも出来なくなった。
春秋は私を嫌いになったのかなって中1前の私は勝手な解釈をしていた。
「もう……会えないの?……グスッ」
春秋の引越しの日。
絶対泣かないって決めてたのに……
出発前の車の前でこらえきれなくなってわんわん泣いて……
「また来いよ。俺も行ってやるから」
頭をぐしぐし撫でて行ってしまった。
中学にあがる少し前に春秋の受験を知った私。
「私も受験したい!春秋と一緒がいい!」
何度も親を説得しようと頼み込んだ。
けど、そんなことは全く許してくれず……
それどころか春秋が受験する学校の名前すら教えてくれなかった。
春秋も春秋で
「引越しもするけど会えなくなるわけじゃねえから」
そういうだけで、私を完全に遠ざけた。
でもそういう度に無理に笑ってるような春秋を見て、そのうちに問ただすことも出来なくなった。
春秋は私を嫌いになったのかなって中1前の私は勝手な解釈をしていた。
「もう……会えないの?……グスッ」
春秋の引越しの日。
絶対泣かないって決めてたのに……
出発前の車の前でこらえきれなくなってわんわん泣いて……
「また来いよ。俺も行ってやるから」
頭をぐしぐし撫でて行ってしまった。