遠い君
席替え

「あー、今日も退屈だなぁ~」

と、私はいつものように呟いた。

「あぁ、授業早く終われぇぇぇぇ」

と、くだらない隣の男子・龍(りゅう)が言った。

「うっさい」

「いいじゃん」

「授業の邪魔」

「梨花(りか)だってさっき、『あー、今日も退屈だなぁ』って言ってたじゃん!」

「それは、授業がつまんないからだし!」

「うっそだぁー」

と、いつものくだらない男子とやる口喧嘩が始まった。
そんな時、担任が気付いたのか、私を当てた。
私は、ばれたか。と思いいつつも、答えた。

〔あっ、今日のは、結構簡単かも♪〕

と思い、

「4.65です。」

と言った。
担任は、笑顔で

「正解!」

と言った。
正直、キモかった。
まぁ、それは良しとしよう。
そして、とうとう席替えの時間がやってきた。

〔どーせ、男子と隣だったら、変わんねーじゃん。まぁ、まだ静かな人だったら、マシだけど。〕


『ガタン』


〔ん?どれどれ相手は?〕

相手は、クラス1静か(大人しい)な和希(かずき)と隣のなった。

〔よっしゃ!当たり!〕

と思いつつ、挨拶を交わした。

「よろしくね。」

彼は、ただただうなずいた。
これから、マシなスクールライフが送れる!と感動してた。
いや、そうであって欲しかった。

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った。

「んー、よしっ授業がんばんぞ!」





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