忘れた
*
季節は秋。今日から10月に突入した。
「夜、涼しくなってきたね」
「っていうか、寒いよ」
あたしと舞花が話していると、ブレザー姿の里美が教室に入ってきた。
「里美おはよ。今日から衣替えだっけ?」
まだカッターシャツのあたしが尋ねる。
「そうだよ。今週中」
「りょうかーい」
ヘラッと笑うあたしを、里美が眉を潜めて覗き込む。
「最近、奈緒、なんか変」
「えっ、そうかな…」
「無理に笑ってるっぽい。元気ないし、よくボーッとしてるし、何かあったんじゃない?」
里美、鋭い…
「あたしも思ってた」
と舞花。
「友達に隠しごとは無しだよ。話しなさい」
2人にジッと見つめられ、あたしはもう話すしかないと思った。
「分かった、話すよ。でも、梨沙たちにも聞いてもらいたいから、昼休みね」
季節は秋。今日から10月に突入した。
「夜、涼しくなってきたね」
「っていうか、寒いよ」
あたしと舞花が話していると、ブレザー姿の里美が教室に入ってきた。
「里美おはよ。今日から衣替えだっけ?」
まだカッターシャツのあたしが尋ねる。
「そうだよ。今週中」
「りょうかーい」
ヘラッと笑うあたしを、里美が眉を潜めて覗き込む。
「最近、奈緒、なんか変」
「えっ、そうかな…」
「無理に笑ってるっぽい。元気ないし、よくボーッとしてるし、何かあったんじゃない?」
里美、鋭い…
「あたしも思ってた」
と舞花。
「友達に隠しごとは無しだよ。話しなさい」
2人にジッと見つめられ、あたしはもう話すしかないと思った。
「分かった、話すよ。でも、梨沙たちにも聞いてもらいたいから、昼休みね」