忘れた
再びアパートへ
*
部屋着、タオル、歯ブラシ…下着。
準備が終わり、健斗の部屋に向かって声をかけた。
「友達の家に泊まりに行くって、お母さんたちに言っといて。
夜ご飯は自分で作ってね」
ええー、そんなあ、という健斗の嘆きの声を背中で聞きながら、あたしは階段を駆け下りる。
勇介の家に泊まりに行くのは、これで2回目。
前は友達の家に遊びに行く感覚だった。
でも、今回は…
彼氏の家に、お泊り。心構えが全然違う。
キスとか、するんだろうか。もしかして、その先も…
公園でのことがあってから約2ヶ月。
あたしの心の傷は、癒えつつあった。男の人はまだ苦手だけど、相手が勇介なら…
そんな思いも芽生え始めていた。
部屋着、タオル、歯ブラシ…下着。
準備が終わり、健斗の部屋に向かって声をかけた。
「友達の家に泊まりに行くって、お母さんたちに言っといて。
夜ご飯は自分で作ってね」
ええー、そんなあ、という健斗の嘆きの声を背中で聞きながら、あたしは階段を駆け下りる。
勇介の家に泊まりに行くのは、これで2回目。
前は友達の家に遊びに行く感覚だった。
でも、今回は…
彼氏の家に、お泊り。心構えが全然違う。
キスとか、するんだろうか。もしかして、その先も…
公園でのことがあってから約2ヶ月。
あたしの心の傷は、癒えつつあった。男の人はまだ苦手だけど、相手が勇介なら…
そんな思いも芽生え始めていた。