忘れた
*
上下真っ白なコックコートに、赤のスカーフ、長いコック帽。
これが、パン屋での、俺のスタイルだ。
更衣室を出ると、先輩の北原さんが外で待っていた。この更衣室は狭いので、1人ずつしか入れないのだ。
「おっはよう、勇介くん。今日もカッコいいねえ」
「ありがとうございます」
なんて、恒例の会話を交わす俺たち。
北原さんは、中学生の子持ちのおばちゃんだ。豪快に笑う彼女のことが、俺は結構気に入っていた。
厨房に入ると、店長とパートのおばちゃんたちが何人か、すでに来ていた。
俺はこの中では1番の下っ端だ。
「おはようございます」
という俺の挨拶に、みんな笑顔で答えてくれる。
フレンドリーな職場だと思う。
俺の担当はホール。『キッチンベーカリー まつおか』では、パンの他に料理も提供する。
そのため、机や椅子が並んだ食事スペースが広くとられている。
上下真っ白なコックコートに、赤のスカーフ、長いコック帽。
これが、パン屋での、俺のスタイルだ。
更衣室を出ると、先輩の北原さんが外で待っていた。この更衣室は狭いので、1人ずつしか入れないのだ。
「おっはよう、勇介くん。今日もカッコいいねえ」
「ありがとうございます」
なんて、恒例の会話を交わす俺たち。
北原さんは、中学生の子持ちのおばちゃんだ。豪快に笑う彼女のことが、俺は結構気に入っていた。
厨房に入ると、店長とパートのおばちゃんたちが何人か、すでに来ていた。
俺はこの中では1番の下っ端だ。
「おはようございます」
という俺の挨拶に、みんな笑顔で答えてくれる。
フレンドリーな職場だと思う。
俺の担当はホール。『キッチンベーカリー まつおか』では、パンの他に料理も提供する。
そのため、机や椅子が並んだ食事スペースが広くとられている。