忘れた
「なんかね、キスがすごかった。あとは、よく覚えてない…気持ちよくて」
あたしの発言に、みんなはまたキャーキャー騒ぎ始める。
「初めてって痛いって聞くけど? 奈緒は平気だった?」
と、梨沙だけは心配そうだ。
「あたしはそんなに痛くなかった」
と答えると、梨沙はまた笑顔になった。
「ねえ、そんなことより、あと2週間で中間テストだよ。勉強ちゃんとしてる?」
里美が話題を変える。
「あーッ、そうだった。勉強してないよ」
うなだれるあたし。
「頑張らないと、追試だよ」
と舞花に言われてしまい、あたしはすっかり気分が萎えてしまった。
今回こそは、追試は避けたい。
*
その日の夜。勉強する気が起きずベッドでゴロゴロしているところに、勇介から電話がかかってきた。
『奈緒、今から行ってもいい?』
あたしの発言に、みんなはまたキャーキャー騒ぎ始める。
「初めてって痛いって聞くけど? 奈緒は平気だった?」
と、梨沙だけは心配そうだ。
「あたしはそんなに痛くなかった」
と答えると、梨沙はまた笑顔になった。
「ねえ、そんなことより、あと2週間で中間テストだよ。勉強ちゃんとしてる?」
里美が話題を変える。
「あーッ、そうだった。勉強してないよ」
うなだれるあたし。
「頑張らないと、追試だよ」
と舞花に言われてしまい、あたしはすっかり気分が萎えてしまった。
今回こそは、追試は避けたい。
*
その日の夜。勉強する気が起きずベッドでゴロゴロしているところに、勇介から電話がかかってきた。
『奈緒、今から行ってもいい?』