忘れた
遊園地
*
その日の夜。
「でね、いきなり背中を叩かれて。早水の奴、あっかんべーしてるの。
もう、意味わかんない。
あたしのこと、好きなの?嫌いなの?
はっきりしなさいよって感じ」
あたしはベットに腰掛けて、ひたすら勇介に、早水の愚痴をぶちまけていた。
「ダンス練習のときも、いちいち女子の方に来て、あたしにだけつっかかってくんの。
下手くそだの、鈍臭いだの言ってきてさ。
鬱陶しいっつーの。
ああ、本当にムカつく」
勇介はあたしの隣で、ふうん、と呟いた。
「あいつ、英Ⅱのテストが返ってきたとき、あたしの勝手に覗いたんだよ?
意外と頭は普通なんだな、とか言ってきて。
じゃあ何、あたしは見た目がバカだって言いたいの?
そのくせ、あいつのは見せてくれないし。
ズルくない?
どうせ、あたしより点数低いん…」
勇介に唇を塞がれ、それ以上は言えなかった。
その日の夜。
「でね、いきなり背中を叩かれて。早水の奴、あっかんべーしてるの。
もう、意味わかんない。
あたしのこと、好きなの?嫌いなの?
はっきりしなさいよって感じ」
あたしはベットに腰掛けて、ひたすら勇介に、早水の愚痴をぶちまけていた。
「ダンス練習のときも、いちいち女子の方に来て、あたしにだけつっかかってくんの。
下手くそだの、鈍臭いだの言ってきてさ。
鬱陶しいっつーの。
ああ、本当にムカつく」
勇介はあたしの隣で、ふうん、と呟いた。
「あいつ、英Ⅱのテストが返ってきたとき、あたしの勝手に覗いたんだよ?
意外と頭は普通なんだな、とか言ってきて。
じゃあ何、あたしは見た目がバカだって言いたいの?
そのくせ、あいつのは見せてくれないし。
ズルくない?
どうせ、あたしより点数低いん…」
勇介に唇を塞がれ、それ以上は言えなかった。