忘れた
*
文化祭、当日。
うちの学校は、文化祭は1日だけ。
勇介のことは考えないようにして、思いっきり楽しもう。
早めに来たつもりだったのだが、教室には女子がもうたくさん来ていた。
みんな、髪を巻いたりメイクをしたりと、大忙しだ。
「奈緒、こっちこっち」
舞花に呼ばれて、席に向かう。
いつもの4人はみんな来ていて、文化祭Tシャツに何やら落書きしているところだった。
黄地に、背中には緑で“24”と書かれた、全校生徒おそろいの文化祭Tシャツ。
ペンキで殴り書きされたようなデザインが、シンプルだけどなかなかかっこいい。
24時間楽しもう、という意味が込められている。
「奈緒、Tシャツ持ってきたよね?」
と、メイクと巻き髪でいつもより格段に可愛らしくなった麗が言った。
「もちろん」
あたしはカバンからTシャツを取り出した。
文化祭、当日。
うちの学校は、文化祭は1日だけ。
勇介のことは考えないようにして、思いっきり楽しもう。
早めに来たつもりだったのだが、教室には女子がもうたくさん来ていた。
みんな、髪を巻いたりメイクをしたりと、大忙しだ。
「奈緒、こっちこっち」
舞花に呼ばれて、席に向かう。
いつもの4人はみんな来ていて、文化祭Tシャツに何やら落書きしているところだった。
黄地に、背中には緑で“24”と書かれた、全校生徒おそろいの文化祭Tシャツ。
ペンキで殴り書きされたようなデザインが、シンプルだけどなかなかかっこいい。
24時間楽しもう、という意味が込められている。
「奈緒、Tシャツ持ってきたよね?」
と、メイクと巻き髪でいつもより格段に可愛らしくなった麗が言った。
「もちろん」
あたしはカバンからTシャツを取り出した。