忘れた
あたしはそのまま体育館裏へ引っ張られてしまった。
体育館から漏れる騒音。
こんな人気のない場所で、早水と2人きり。
「ちょ、何なの?」
「東」
困惑するあたしに、早水は真顔で言った。
「俺の気持ち、気づいてんだろ?」
「あの、えっと。何のこと?」
わけが分からない。
「本当に分からない?」
早水の顔が近づき、不覚にもドキッとしてしまう自分がいた。
そういえば、いつか誰かに言われたんだ。
早水は、あたしのことが好きなんじゃないかって…
あ。思い出した。
あたし、早水にキスされたことだってある。
もしかして?
「あの、はやみ…」
唇を塞がれた。柔らかな感触は、懐かしくもあった。
っていうか、キス?
ちょっと、待ってよ。
あたし、彼氏いるんだよ?
逃げても逃げても、早水の唇が追いかけてくる。いつの間にやら、頭をガッチリ掴まれてしまった。
前は事故で済ませられたけど、これは…
体育館から漏れる騒音。
こんな人気のない場所で、早水と2人きり。
「ちょ、何なの?」
「東」
困惑するあたしに、早水は真顔で言った。
「俺の気持ち、気づいてんだろ?」
「あの、えっと。何のこと?」
わけが分からない。
「本当に分からない?」
早水の顔が近づき、不覚にもドキッとしてしまう自分がいた。
そういえば、いつか誰かに言われたんだ。
早水は、あたしのことが好きなんじゃないかって…
あ。思い出した。
あたし、早水にキスされたことだってある。
もしかして?
「あの、はやみ…」
唇を塞がれた。柔らかな感触は、懐かしくもあった。
っていうか、キス?
ちょっと、待ってよ。
あたし、彼氏いるんだよ?
逃げても逃げても、早水の唇が追いかけてくる。いつの間にやら、頭をガッチリ掴まれてしまった。
前は事故で済ませられたけど、これは…