忘れた
病室にて
立花 香(たちばな かおり)。
彼女を一言で表す、ピッタリな言葉がある。
才色兼備。
文武両道。
彼女との関係は、たまに話すクラスメイト、といったところだろうか。
学年で1番可愛いと評判の、その女の子らしい端正な顔立ちに、小柄な割にはスラリと長い手足。
胸が大きいのも魅力の1つだ。
加えてすこぶる頭がいい。
さらに、運動神経抜群でどんなスポーツでも華麗にこなしてしまう。
足なんかは驚くほど速いのだ。
中でも空手の腕は達人並みで、表彰台の常連らしい。
そんな、男子の理想が制服を着て歩いているような子が俺の彼女になるなんて、思ってもみなかった。
告白されたときは、最初、本気で人違いだと思った。
でも、彼女は俺のことがどれだけ好きかを一生懸命話してくれた。
「いつも笑ってるところとか、クラスのムードメーカーなところとか、面白いところとかが好きなんだ」
「松葉くんの、そのクルクルの髪も好き」
そんなことを言われ、俺には断る理由が1つも見当たらなかった。
高校1年生の7月。
俺に初めて彼女が出来た。
彼女を一言で表す、ピッタリな言葉がある。
才色兼備。
文武両道。
彼女との関係は、たまに話すクラスメイト、といったところだろうか。
学年で1番可愛いと評判の、その女の子らしい端正な顔立ちに、小柄な割にはスラリと長い手足。
胸が大きいのも魅力の1つだ。
加えてすこぶる頭がいい。
さらに、運動神経抜群でどんなスポーツでも華麗にこなしてしまう。
足なんかは驚くほど速いのだ。
中でも空手の腕は達人並みで、表彰台の常連らしい。
そんな、男子の理想が制服を着て歩いているような子が俺の彼女になるなんて、思ってもみなかった。
告白されたときは、最初、本気で人違いだと思った。
でも、彼女は俺のことがどれだけ好きかを一生懸命話してくれた。
「いつも笑ってるところとか、クラスのムードメーカーなところとか、面白いところとかが好きなんだ」
「松葉くんの、そのクルクルの髪も好き」
そんなことを言われ、俺には断る理由が1つも見当たらなかった。
高校1年生の7月。
俺に初めて彼女が出来た。