忘れた
*
もう我慢できないッ
あたしは起き上がって、iPodとケータイと小説を何冊か掴んでカバンに放り込んだ。
時計を見ると、あと5分で夜の7時。夏の空はまだ明るかった。
家にあたしの居場所はない。
自転車で20分ほどの距離に、市民図書館がある。そして、敷地内は広々とした立派な公園になっていた。
あたしの大好きな公園。
健人の友達が帰るまで、時間をつぶせるのはここしかない。
最近あたしは、よくここに来るようになった。
家がうるさいなら、静かなところへ自分が行こう。そう開き直ることにしたのだ。
公園の真ん中には大きな噴水があって、それを取り囲むようにベンチが並んでいる。
いくつかのベンチには人がいた。
あたしは空いていたベンチに腰掛け、持参した小説を読み始めた。
もう我慢できないッ
あたしは起き上がって、iPodとケータイと小説を何冊か掴んでカバンに放り込んだ。
時計を見ると、あと5分で夜の7時。夏の空はまだ明るかった。
家にあたしの居場所はない。
自転車で20分ほどの距離に、市民図書館がある。そして、敷地内は広々とした立派な公園になっていた。
あたしの大好きな公園。
健人の友達が帰るまで、時間をつぶせるのはここしかない。
最近あたしは、よくここに来るようになった。
家がうるさいなら、静かなところへ自分が行こう。そう開き直ることにしたのだ。
公園の真ん中には大きな噴水があって、それを取り囲むようにベンチが並んでいる。
いくつかのベンチには人がいた。
あたしは空いていたベンチに腰掛け、持参した小説を読み始めた。