忘れた
健斗は友達を追って家を出て行き、勇介は何事もなかったかのように歩いて帰って行った。


っていうか、さっき…キスされたよね? ほっぺにだけど。


今更ながら、顔が熱くなる。


「ごめんな、いきなり。でも、彼女なしのあいつらには効果あったろ」


勇介は笑って言っていた。


確かにそうだけど。


ほっぺにチューぐらいでワーワー騒ぐなんてどうかと思うけど。


キスって、そんな軽くするようなものなんだ。


じゃあ、付き合ってるって健斗に嘘ついたのは何で?


「なんとなく」


そんな理由で納得出来るかッ


あたしには男の子が分からないよ…


こんな時、相談できる友達がいたらなあ…

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