忘れた
勇介に続いて、あたしは車の助手席に乗り込んだ。
お? なんだこの匂い。前に乗ったときとは違う、甘酸っぱいレモンのような香りがした。
「勇介、いい匂いがするね」
「来る前に消臭剤かけたから、それだろ」
「ふうん。レモンの匂いの消臭剤かあ」
勇介が気を遣ってくれたんだな。そういうところ、優しいよね。
「で、どこ行くの?」
「まずは、昼飯だ」
*
相変わらずの食べっぷりに驚くあたしをよそに、勇介は次から次へと肉を口に放り込む。
ここは90分食べ放題の、焼肉のお店。
「肉取ってくるから、奈緒は焼いてて」
「げ。まだ食べる気?」
あたしは呆れて言った。もうあたし、お腹いっぱいだよ。
「まだまだ食うよ。モト取らないと」
心配しなくても、あれだけ食べたんだからとっくにモトは取れてるよ。
お? なんだこの匂い。前に乗ったときとは違う、甘酸っぱいレモンのような香りがした。
「勇介、いい匂いがするね」
「来る前に消臭剤かけたから、それだろ」
「ふうん。レモンの匂いの消臭剤かあ」
勇介が気を遣ってくれたんだな。そういうところ、優しいよね。
「で、どこ行くの?」
「まずは、昼飯だ」
*
相変わらずの食べっぷりに驚くあたしをよそに、勇介は次から次へと肉を口に放り込む。
ここは90分食べ放題の、焼肉のお店。
「肉取ってくるから、奈緒は焼いてて」
「げ。まだ食べる気?」
あたしは呆れて言った。もうあたし、お腹いっぱいだよ。
「まだまだ食うよ。モト取らないと」
心配しなくても、あれだけ食べたんだからとっくにモトは取れてるよ。