忘れた
新学期
*
8月26日。いよいよ今日から新学期が始まる。
久しぶりにカッターシャツに袖を通す。あの時引きちぎられたボタンもちゃんと縫ったし、自信をもて、あたし。
あれから勇介は毎日のように電話やメールをくれて、あたしを笑わせてくれた。
あの日以来会ってないけど、元気にしてるかな?
よく考えると、あたしは勇介のことをほとんど知らない。何のアルバイトをしてるのかとか、なぜフリーターをしてるのかとか。
そういう話になると、勇介はいつもはぐらかすから、こっちから深くは聞かないようにしていた。
昨日の電話では、勇介は思いっきりあたしを励ましてくれた。
「大丈夫、奈緒ならきっといい友達が出来るよ」
勇介の言葉を胸に、あたしは学校へ向かう。
8月26日。いよいよ今日から新学期が始まる。
久しぶりにカッターシャツに袖を通す。あの時引きちぎられたボタンもちゃんと縫ったし、自信をもて、あたし。
あれから勇介は毎日のように電話やメールをくれて、あたしを笑わせてくれた。
あの日以来会ってないけど、元気にしてるかな?
よく考えると、あたしは勇介のことをほとんど知らない。何のアルバイトをしてるのかとか、なぜフリーターをしてるのかとか。
そういう話になると、勇介はいつもはぐらかすから、こっちから深くは聞かないようにしていた。
昨日の電話では、勇介は思いっきりあたしを励ましてくれた。
「大丈夫、奈緒ならきっといい友達が出来るよ」
勇介の言葉を胸に、あたしは学校へ向かう。