忘れた
何? 何が起きてるの?


息が苦しい…


目の前の…いや、上にいる男はだれ?


あたしは口を塞がれ、暗闇に引きずり込まれた。


突然現れた見知らぬ男に襲われている。このままだと、取り返しのつかないことになる。死ぬかもしれない。


必死に抵抗しながら、あたしの頭の中は意外と冷静だった。そしてあることに気がつく。


あたし、今、スカート。制服のままだ。偶然にも、今日は登校日だった。


嘘でしょ…


男はあたしのカッターシャツを引きちぎり、下着の中に手を入れた。


男の手は絶え間なく動き続ける。胸がちぎれるかと思うほど強い力。激痛に耐えながらあたしは必死だった。


男は何度もスカートを捲り上げ、そのたびにあたしは男の侵入を阻止した。


男の荒い息遣いと時々聞こえる舌打ちが、あたしをさらに怯えさせた。

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