忘れた
「それ、本気だったと思うな」


と梨沙。他の3人も、うんうんと頷く。


「そ、そうなのかな…」


「でも、今の奈緒には勇介さんがいるもんねー」


さらっと舞花が言う。


「ちょっと、勇介はそんなんじゃないってば」


慌てるあたし。


「はいはい〜。真っ赤だよ?」


それはみんなにからかわれたのが恥ずかしかったからだよ。


でも、あたし幸せだよ。


こんな風に、友達と恋バナが出来るなんて、夏休み前のあたしには考えられなかったもん。


「今度、勇介さんと会わせてよ。みんなで遊ぼ」


舞花の提案に、みんなは乗り気だ。


「あたしも勇介さんに会いたいー」


「イケメンなんでしょ?」


みんな、近いよ…


「また今度ね…」

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