忘れた
「そうなんだけどさ…まだ怖くて」
あたしの言葉に、みんな黙ってしまった。
「ごめんね、あたしたち無神経で」
「いいの。気にしないで」
あたしは何でもないという風に微笑んでみせた。
「勇介は、あたしがあのことを忘れられるまで待つって言ってくれてる」
「いい彼氏さんだね」
と言う麗に、みんなも微笑んだ。
*
3週間後。
今日は体育祭前日。1限目の体育と6限目のLHRで、みっちり練習が出来る。
あたしにとっては憂鬱でしかなかった。
1限目の体育を終えて、あたしはへとへとになりながら、麗と校舎に向かっていた。
「すごいよ麗は。1回も引っかからないんだもん」
「まあ、現役バドミントン部ですから」
「あたしもバレー部だったのになあ」
「えッ! お前、バレー部なの?」
いきなり会話に入ってきたのは、早水だ。
あたしの言葉に、みんな黙ってしまった。
「ごめんね、あたしたち無神経で」
「いいの。気にしないで」
あたしは何でもないという風に微笑んでみせた。
「勇介は、あたしがあのことを忘れられるまで待つって言ってくれてる」
「いい彼氏さんだね」
と言う麗に、みんなも微笑んだ。
*
3週間後。
今日は体育祭前日。1限目の体育と6限目のLHRで、みっちり練習が出来る。
あたしにとっては憂鬱でしかなかった。
1限目の体育を終えて、あたしはへとへとになりながら、麗と校舎に向かっていた。
「すごいよ麗は。1回も引っかからないんだもん」
「まあ、現役バドミントン部ですから」
「あたしもバレー部だったのになあ」
「えッ! お前、バレー部なの?」
いきなり会話に入ってきたのは、早水だ。