また明日。
その日の帰りの会で先生が話した。
「先生はこの中にやった人がいるとは思えません。だけど、もし何か見たり、このときはまだ落書きされていなかったという情報があれば、教えてほしいです。」
「先生。」
「陸くん、何か見たりしたの?」
「俺見たよ、空がやったんだ。」
は?
意味が分からなかった。
陸は自分たちがやったことを私に擦り付けようとしているんだ。
「私、やってません。」
「分かったわ。空さん、あとで職員室に来なさい。」
職員室で色々先生に聞かれて、私は正直に答えた。
「じゃあ空さん。放課後は真優さんと遊んでいたのね?」
「はい、真優に聞けばわかると思います。」
真優はその時クラスで一番仲のいい子だった。
だから信じてた。
いくら相手が陸たちとはいえ、正直に昨日のことを話してくれることを。