想いの残り火

空のよく澄んだ日曜日の午前。


閑静な住宅街にある公園には幼い二人だけがいた。


彼らにとって、その公園だけが思うままに遊ぶことのできる場であり、彼らが感じることができる世界だった。


「じゃあ、あそこのおっきな木の下で鬼ごっこしようよ」


男の子は女の子に笑って言うと、
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