想いの残り火
この寂しい台詞に対する返事がないのが余計に寂しいな。
……帰るか。
バックに教科書やらペンケースやらを詰め込んで、窓の鍵を施錠する。そのあと机の整理をして電気を消して、教室を出た。
どうせ後で見回りの先生が来るのだろうけど、一応やっといた。まあ悪いことではなし。
すっかり薄暗くなり始めた廊下を歩く。
生徒会ぽい人がまだ話しているのを他所目に階段を下り、靴箱で履き慣れたスニーカーに。
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