オレンジ。
1.爽やかくん
中学の頃。
当時中学2年生の一学期。
GWが終わって、今まで通りの登校日。
あき「やばい!やばい!やばい!遅刻〜!」
GW最後の日に限って見たい
映画が夜中に入ってて
夜ふかししちゃったら、案の定寝坊。
いつもと変わらない景色を
ひたすら走り抜ける私。
こういう時に自転車通学じゃない事に
余計嫌気が差す。
おばちゃん「あきちゃん、寝坊かい?」
いつも道を掃除しているおばちゃん。
毎朝挨拶をする仲。
あき「うん!おばちゃん!行ってくるねー!!」
こんな必死に走ってるところ
誰にも見られたくないけど
今はそんなの言ってらんないよね!
私が踏み切りを渡るときだった。
あき「ん?」
踏み切りに薄い青色のタオルが落ちていた。
拾うべき?無視?
葛藤していると視界に男の子が目に入った。
あの人、サブバッグ開いてる。