幸せを、君に。


「ねぇ、」


翌日。


何事もなかったかのように、会社で桜が話しかけてきた。


「お前と話すことはない。

もう連絡もすんなよ、谷原さん。」


そう言い捨てて、その場を後にした。


「お前ら別れたんだ?(笑)」


偶然そこを憲吾に見られた。


「…まぁ。」


「今日の帰り詳しく聞かせろよ?」


結局また、憲吾と飲むことになってしまった。




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