幸せを、君に。


「ここ、こうだよ。」


「あ、すみません;;」


「次からは気を付けて。」


そう言って、微笑む。


こんな風に優しくしてやるとすぐに…女が俺を狙ってくる。


積極的にアピールしてくる女と、遠くからなんとなく見てる女…。


天野小宵。


こいつは後者だった。


地味で、目立たない。


もし配属されたのが俺のいる部署でなかったら、俺は完全にこいつに気がつかなかっただろう。





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