幸せを、君に。


「もっと早く帰ればよかったな…」


昨日のことを思い出して、そう呟いた。


すると、ソファーで隣に座った小宵が

「雪野さんは…悪くないですから…」

と、笑って言った。


俺の目にはどうしても、小宵が無理して笑っているようにしか映らなかった。


そっと、小宵の頭をなでた。




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