幸せを、君に。


影も薄いので、廊下では彼女に気付かず、

「お疲れ様です。」

と声をかけられてはっと気が付いた。


「あぁ、お疲れ。」

と、反射的に微笑み、言った。


とっさに反応できた自分に思わず感動を覚えた。


まぁ、あまり仕事のこと以外で関わることはないだろうし、あまり気に止めなくても平気だろうと俺は思ったのだが…。





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