幸せを、君に。


「小宵ちゃん辞めるってマジ?」


昼休み、憲吾と飯に行くと食いつくように俺に聞いてきた。


「ん…あぁ。」


「理由は?」


「寿。」


「えっ…

え?」


「知らなかったのか?」


噂好きの憲吾が…珍しいな。


どこから拾ってくるか分からんが、会社の人間のことならこいつは大体知っているのに。




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