幸せを、君に。


少なくとも、好意を抱いたことはない。


だから、別に天野が他の誰かと結ばれようと、俺には関係ない。


「どうでもいいよ。

あいつが誰と結婚しようとしまいと…」


「ふぅん…あっ、そう?」


憲吾はニヤニヤと笑いながら俺を見てきた。


「…あ、そうだ、俺やりたいことあるからもう戻るわ。」


「ん…分かった。」


俺は憲吾と一緒に食堂を後にした。




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