幸せを、君に。


「お前最近ずっと会社にいないか?」


珍しく憲吾が俺のことを気にかけてきた。


確かに、平日は遅くまで働いている。


あの、綺麗なまでに整頓されてしまった机をじっと見ていた。


「やることないし。暇だし。」


「そんなに小宵ちゃんが忘れらんないのか?

俺連絡先知ってるけど…


寝取れば?」


「…は?」


突然、憲吾が変なことを言い始めた。




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