一生モテ期
第一章
モテ期
「おい!蓮(れん)、呼び出し!」
「誰?」
「ん〜俺見たことねぇけど1年だよ」
「任せた」
俺の「任せた」に「またか」と
ため息交じりにそう答えたのは
小学校からの腐れ縁の雄介(ゆうすけ)。
戻ってきた雄介は俺をチラッと見た。
「なあ、たまにはさ相手したら?」
「は?なんで」
「なっ、なんでも何もお前に話があって勇気出して!呼び出したのに、こんな俺に断られてどんな気なんだよ彼女たちは!!」
「まあそうだよな」
「いや!ちょっとそこ否定しろよ」
俺はフッと笑って廊下に目線を移した。
数人の女子たちが小さく悲鳴を上げて走って行った。
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