サクマドロップス

*



ホームの定位置に足を運ぶと、彼はゆっくり私に視線をうつす。


相変わらずカッコいい。


一度私を見ると、少しだけ優しい目で見てくれるから…


いつもときめいてしまう。


だから私は…


顔が熱くなるのを誤魔化して、



甘い甘いサクマドロップスを
口に放り込むの。



そうすればゆっくり落ち着きを取り戻して、



彼と出会えた余韻に浸れるの。



あぁ、



私は…彼が好き。



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