サクマドロップス



彼は今練習中かな?
とか呑気に考えていたけど


今はそれどころではない。


私は帽子が行くさきを追い掛けた。



ぱさ。



麦わら帽子は誰かの足元に落ちて…



「!」



私のからだは一瞬にして時が止まってしまった。



だってそこに居たのは…


制服姿ではなくて、


ユニホームを着た…



私の好きな人が立っていたのだから。








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