サヨナラなんて言わせない
「ちょっと、涼子さんが何?朝になったらいなくなった?一体どういうことなのよっ?!」
部屋に入ると矢継ぎ早にカナが捲し立てる。
「昨日・・・・マンションに涼子が来たんだ。それでやっと話をして、気持ちを伝えて・・・・・彼女はそれを受け入れてくれた」
「ほ、本当なのっ?!」
驚きに目を見開いたカナが俺の腕をガシッと掴んで覗き込んでくる。
「あぁ・・・・そんな彼女を見てたら俺の気持ちはもう止まらなくて、それで・・・・」
「あ、あんたまさか・・・・」
口ごもる俺の様子にまさかの急展開を察知したのか、カナの顔が驚愕に染まっていく。俺が静かに頷くと、カナは呆気にとられていた。
「もう死んでもいいってくらい幸せで、朝まで彼女をこの腕の中に抱いてたのに、俺が目が覚めたときにはもういなくて・・・。きっと仕事に遅れるから慌てて帰ったんだろうと思っても、またあの時みたいに俺の前からいなくなってしまったらって思うと・・・・・」
それ以上は言葉にできずに顔を歪める俺を黙って見ていたカナだが、
しばらくすると凄まじい力で俺の背中を一発バシッと叩いた。
「しっかりしろ、司!!あんたがそんな弱気でどうするのよ?!彼女はそんな簡単に体を許すような女なの?!」
「っ違う!涼子はそんな女じゃない!!」
聞き捨てならない台詞に俺は激しく否定する。
部屋に入ると矢継ぎ早にカナが捲し立てる。
「昨日・・・・マンションに涼子が来たんだ。それでやっと話をして、気持ちを伝えて・・・・・彼女はそれを受け入れてくれた」
「ほ、本当なのっ?!」
驚きに目を見開いたカナが俺の腕をガシッと掴んで覗き込んでくる。
「あぁ・・・・そんな彼女を見てたら俺の気持ちはもう止まらなくて、それで・・・・」
「あ、あんたまさか・・・・」
口ごもる俺の様子にまさかの急展開を察知したのか、カナの顔が驚愕に染まっていく。俺が静かに頷くと、カナは呆気にとられていた。
「もう死んでもいいってくらい幸せで、朝まで彼女をこの腕の中に抱いてたのに、俺が目が覚めたときにはもういなくて・・・。きっと仕事に遅れるから慌てて帰ったんだろうと思っても、またあの時みたいに俺の前からいなくなってしまったらって思うと・・・・・」
それ以上は言葉にできずに顔を歪める俺を黙って見ていたカナだが、
しばらくすると凄まじい力で俺の背中を一発バシッと叩いた。
「しっかりしろ、司!!あんたがそんな弱気でどうするのよ?!彼女はそんな簡単に体を許すような女なの?!」
「っ違う!涼子はそんな女じゃない!!」
聞き捨てならない台詞に俺は激しく否定する。