サヨナラなんて言わせない
***
午後5時。
宣言通り早めに仕事を切り上げた俺はその足で涼子の会社へと向かった。
涼子の勤める会社が入ったビルの前でガードレールに腰掛け彼女が出てくるのを待つ。今日はもしかしたら早上がりの日だったりするのだろうか?俺が来たと同時に多くの社員がぞろぞろとビルから出てきて帰宅の途についている。
早く、早く彼女に会いたい・・・・!
もうすぐ彼女が出てくるかと思うと、痛いほどに心臓が早鐘を打ち始めた。
だが、人の波を見続けていた俺の前に彼女の姿は現れることはなかった。
それから待ち続けて数時間。
時刻は7時を過ぎようとしていた。
何故だ・・・・?残業か?
仕事を休んでいるなんてことは・・・おそらくないはず。
・・・・・・まさか、まさか本当にどこかにいなくなったなんてことは・・・・
一番最悪なシナリオが頭を掠めた時、エントランスから二人の人影が出てくるのが見えた。俺はその二人に釘付けになる。
午後5時。
宣言通り早めに仕事を切り上げた俺はその足で涼子の会社へと向かった。
涼子の勤める会社が入ったビルの前でガードレールに腰掛け彼女が出てくるのを待つ。今日はもしかしたら早上がりの日だったりするのだろうか?俺が来たと同時に多くの社員がぞろぞろとビルから出てきて帰宅の途についている。
早く、早く彼女に会いたい・・・・!
もうすぐ彼女が出てくるかと思うと、痛いほどに心臓が早鐘を打ち始めた。
だが、人の波を見続けていた俺の前に彼女の姿は現れることはなかった。
それから待ち続けて数時間。
時刻は7時を過ぎようとしていた。
何故だ・・・・?残業か?
仕事を休んでいるなんてことは・・・おそらくないはず。
・・・・・・まさか、まさか本当にどこかにいなくなったなんてことは・・・・
一番最悪なシナリオが頭を掠めた時、エントランスから二人の人影が出てくるのが見えた。俺はその二人に釘付けになる。