サヨナラなんて言わせない
涼子、涼子・・・・・!!!
泣きそうなほど嬉しい気持ちを伝えるためにこれでもかと抱きしめる。
やがて彼女の手も俺の背中に回ってトントンと叩き始める。
そんな彼女がまた愛しくて、回した手にさらに力を込めて抱きしめた。
「涼子さん死んじゃいますよ」
その時すぐ横から冷静な声が聞こえてくる。
「え?ってあぁっ!涼子、すまないっ!大丈夫かっ?」
ハッと我に返って慌てて体を離すと、顔面を真っ青にした涼子がゼーハー死に物狂いで息を吸い込む。夢中になるあまり力加減が全くできていなかった・・・・
「こ、殺されるかと思った・・・・」
「ほんとにすまないっ・・・あまりにも嬉しくて、俺・・・・」
涙を溜めた目で俺を睨む姿にただ平謝りすることしかできない。
こんなことが原因でまた嫌われるようなことになったらもう立ち直れない。
「ぶっはははははは!お二人ってお似合いですね。なんかもう、ほんとに俺の入り込む隙なんて微塵もないんだって見せつけられました。はー、俺もこれですっきり諦めがつきそうです。・・・涼子さん、これからはまた一後輩としてお世話なになります」
そんな俺たちのやりとりの一部始終を見ていた男は盛大に笑うと、はーっと息を吐き出した。
「中村君・・・」
「それじゃあお疲れ様でした。・・・・お幸せに!」
そして男の俺が見ても爽やかな笑顔を俺たちに向けると、この場を離れていった。
泣きそうなほど嬉しい気持ちを伝えるためにこれでもかと抱きしめる。
やがて彼女の手も俺の背中に回ってトントンと叩き始める。
そんな彼女がまた愛しくて、回した手にさらに力を込めて抱きしめた。
「涼子さん死んじゃいますよ」
その時すぐ横から冷静な声が聞こえてくる。
「え?ってあぁっ!涼子、すまないっ!大丈夫かっ?」
ハッと我に返って慌てて体を離すと、顔面を真っ青にした涼子がゼーハー死に物狂いで息を吸い込む。夢中になるあまり力加減が全くできていなかった・・・・
「こ、殺されるかと思った・・・・」
「ほんとにすまないっ・・・あまりにも嬉しくて、俺・・・・」
涙を溜めた目で俺を睨む姿にただ平謝りすることしかできない。
こんなことが原因でまた嫌われるようなことになったらもう立ち直れない。
「ぶっはははははは!お二人ってお似合いですね。なんかもう、ほんとに俺の入り込む隙なんて微塵もないんだって見せつけられました。はー、俺もこれですっきり諦めがつきそうです。・・・涼子さん、これからはまた一後輩としてお世話なになります」
そんな俺たちのやりとりの一部始終を見ていた男は盛大に笑うと、はーっと息を吐き出した。
「中村君・・・」
「それじゃあお疲れ様でした。・・・・お幸せに!」
そして男の俺が見ても爽やかな笑顔を俺たちに向けると、この場を離れていった。