サヨナラなんて言わせない
「ん・・・・」

心地よく眠っていたはずの体が突然重くなった感覚がして目を開ける。
当然目の前は真っ暗ですぐには何も見えない。

だが体は違和感を感じていた。
ごそごそと布の擦れる音と共に下半身に感じる風。

「え・・・・なに・・・・・?」

背筋がゾクッとするのと同時に慌ててベッドサイドの電気をつけた。

「あっ・・・・!」

上半身を起こして見れば自分のズボンを下げて露わになった下半身に、
今にも当たりそうなほど顔を近づけている継母の姿があった。
互いに驚愕の余り身動きすら取れない。

「な・・・・にやってんだよ!」

だがすぐに我に返ると急いでズボンをずり上げて目の前の女を睨み付けた。

最初は起きると思っていなかった俺の目覚めに狼狽えていたが、やがて何を思ったのか女はニッコリと微笑みを見せるととんでもないことを言い出した。
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