サヨナラなんて言わせない
「岡田亮輔です!森さんに憧れてこの世界に入りました!どんなことでも精一杯頑張りますので宜しくお願いしますっ!!」

緊張でガッチガチになった俺の自己紹介は、ただでさえデカイ地声がさらにすごいことになっていた・・・と後で聞いた。でも事務所にいた人達は皆好意的に受け取ってくれて、一瞬で緊張が解けていくのがわかった。

今日から俺はここで働くんだ・・・・!

己の目に焼き付けるように、事務所内を隅から隅まで見渡した。



その視線がある一点で止まる。

・・・・・・・・めちゃくちゃカッコイイ人がいる。

モデルじゃないの?と聞きたくなるくらい、冗談抜きでカッコイイ。


自慢するわけじゃないけど、俺もそこそこイケてる部類だと思ってる。
結構もてたし、身長だってそれなりにある。


・・・でも、今目の前にいる人はもうレベルが違っていた。
同じ土俵に上がることすらおこがましいほどイケメンだった。
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