サヨナラなんて言わせない
森さんは渋さのあるイケメンって感じだけど、
その人は顔良しスタイル良しの正統派イケメンだった。

男の俺が思わず見惚れてしまうくらいだ。
そりゃあもう恐ろしいほど女にもてるに違いない。


こんなにカッコイイ人は一体どんな人間なんだろう・・・・?


最初は見た目からの興味本位が勝っていた。




その人は南條司といって、俺より3歳年上だということがわかった。

彼も森さんに憧れてこの事務所に入ったらしい。
学生時代からここでバイトしていたと聞いて、相当仕事ができる人なんだろうということはすぐにわかった。
そしてそれは仕事をしながら何度も実感していくことになる。

実際森さんが彼に対して全幅の信頼を寄せていた。
彼だってまだまだ若手の部類だろうに、ベテランがこなすような仕事まで彼に割り振っていた。

ぶっちゃけそんなことまで無理なんじゃ?!と思うこともあったけど、
南條さんはいつもその無理難題を突破してみせた。
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