サヨナラなんて言わせない
結局俺は、戸惑う涼子を押し切る形で一緒に買い物に同行させてもらった。
あれこれと動き回る彼女から一瞬たりとも目を離さない。
一分だって、一秒だって無駄にしたくはない。
どんな瞬間の彼女もこの目に焼き付けていたい。
俺が転がり込んだせいで予定が狂ってしまったのだろう。
彼女は多くのものを買って回っていた。
本人はいいと何度も遠慮したが、俺は半ば奪うような形でそれらの荷物を受け取っていく。一つ、また一つと自分の手に荷物が増える度に、彼女との繋がりが増えたようで嬉しい。
今の俺にとっては、こんなことですら幸せで仕方がないのだ。
涼子は何度も何度も振り返って俺の様子を気にしている。
重くて迷惑をかけてるんじゃないかと。
・・・・そんなこと少しも気にする必要はないのに。
むしろ俺の方がありがとうと言いたいくらいだ。
俺の知っている涼子と何一つ変わらないその優しさに、
今すぐにでもこの手に抱きしめたくなる衝動を俺は必死で抑えていた。
あれこれと動き回る彼女から一瞬たりとも目を離さない。
一分だって、一秒だって無駄にしたくはない。
どんな瞬間の彼女もこの目に焼き付けていたい。
俺が転がり込んだせいで予定が狂ってしまったのだろう。
彼女は多くのものを買って回っていた。
本人はいいと何度も遠慮したが、俺は半ば奪うような形でそれらの荷物を受け取っていく。一つ、また一つと自分の手に荷物が増える度に、彼女との繋がりが増えたようで嬉しい。
今の俺にとっては、こんなことですら幸せで仕方がないのだ。
涼子は何度も何度も振り返って俺の様子を気にしている。
重くて迷惑をかけてるんじゃないかと。
・・・・そんなこと少しも気にする必要はないのに。
むしろ俺の方がありがとうと言いたいくらいだ。
俺の知っている涼子と何一つ変わらないその優しさに、
今すぐにでもこの手に抱きしめたくなる衝動を俺は必死で抑えていた。