‡私立王城学園‡
落としたよな…………。




プツ




ラ「てめぇ……さっきから大人しくしてりゃ調子乗りやがって……。」



神「!?」



ラ「てめぇが掴んできたくせに落とすとはどういうこった、あ゛ァ!!!」



一回りもふたまわりもでかい神の胸倉を掴み怒鳴り付ける。




神「あ?オタクを落として何が悪い?」



立ち直ったのか、もの凄い量の殺気を当ててくる。




こんくらいじゃ怯まないけど。




哀しいかな…。




母さんのほうがこれの何十倍もあるんだな…。



ラ「オタクだからって落としていいなんて決まってないんだけど」



神「オタクの分際で何抜かしやがる。姫野とか言ったな。」




チュッ




神「一ヶ月この学園にいたらお前の言い分認めてやるよ。」




神は力の抜けた俺の手を引きはがし出ていった。





途端に沸き上がる悲鳴。



けど俺の耳は何も聞いちゃいなかった。




今アイツキスしてったよな。




唇に手を当てる。




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