‡私立王城学園‡
脚を校門に向けて動かす。



母さん達が来るはずだから。



それにしても自分の髪でつくると質がちがうな。


めっちゃ涼しい。



門が地平線に見える。


そこには二人の人影。



急いで駆け寄る。



ラ「母さん!と糞親父…。おはよ〜」


蘭「あ、ラキ!おはよう。ちゃんとキナさん連れて来たわ」


母さんの握るリードのさきにはぐったりした親父。



ラ「よくも仕事押し付けてくれたな、お・や・じ?」


キ「ラキちゃん…。だって忙しかったんだもん……」



ラ「なにが?」



ドスを効かせて睨み付ける。


蘭「それが立食パーティー?でゲストとして頼んでた人に振り回された揚げ句キャンセル受けたんだって。」



ラ「つくづく馬鹿だな…」



なんか怒る気失せたわ。



ラ「で?ゲストどうすんの」


その言葉を発したとき母さんと親父の目が怪しく光った。



蘭「よく聞いてくれたわね……。ゲストは…ラキよ!」


ビシっと指される。



ラ「……は?」



蘭「あんたには変装して貰うわ!モチ女装!!」



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