‡私立王城学園‡
やっと………9時になりました♪



最後の一音を弾き終え、ピアノの前で一礼。



会場からは盛大な拍手が送られた。



俺はその凄まじい音を背に舞台袖に入った。



蘭「ラキ〜!凄かったわ!流石私の子」



キ「ホントありがとー!もうなんでもあげちゃう♪パパの愛はいる?」


ラ「いりません。でもあの本は欲しいかも」


前から読みたかったんだよね。



キ「何でも言って!明日までに送るから!」



ラ「じゃあ、あれとあれと…………」




欲しいだけ頼むと母さんが話しかけて来た。



蘭「そうそうラキちゃん。私明日からラキの副担任として教員になるから」



ラ「そうなんだ〜…ってはぁ!?」



蘭「だって寂しいモン♪」


ラ「え、えぇ〜……」



キ「ほら、ラキに女物の服を贈ったのもそのためだよ。蘭さんの格好すればかつらいらないでしょ?」



ラ「いいです!是非来て下さい!」


づら無し!



これは大きい!



蘭「じゃ決まりね☆」





< 59 / 98 >

この作品をシェア

pagetop