セックスレスハニー
冷静になれ 私!
これから先は浮気になるかもしれない
こんな事しちゃダメだよ 分かってるよ
でも...永瀬くんに身を任せてる自分がいる

『ずっと、河野さんのこと憧れてて...』
『... 』
『頑張って抑えてたんすけど 河野さん俺んちにいる!って、すげー!って思って...』

このタイミングで顔みてくる 永瀬くん
お酒のせいなのか このシチュエーションのせいなのか 顔すごく赤いよ
永瀬くんの右足に乗っかってる状態の私
重くないのかな しびれてないか心配
うまく顔を見ることができない私。

『河野さんごめんね、家族がいる事 知ってるんです こんな事しちゃダメな事も』
そう言う永瀬くんの顔がすごく切なくて
横顔がキレイで 気付いたら私は永瀬くんに

キスをしていた

唇と唇が優しく触れ合った
頭の中まで 熱くなった こんな感覚久しぶり
ゾクゾクするような ドキドキ感
永瀬くんは 少し驚いたあと 強く抱きしめて 優しくキスをしてくれた

私、永瀬くんよりも ドキドキしてる
何年ぶりだろう キスしたの
キスしてるだけなのに おかしくなりそう
こんなに興奮してしまうのは
欲求不満のせいか 永瀬くんのせいか
私は家族のことを その時は忘れていた
人妻なことも 母親なことも...ただただ
流れに身を任せていた

恥ずかしくて 目を開けることができない
永瀬くんの舌が 私の唇を優しく 撫でる
それを受け入れると どんどんその先に
進んでしまいそうで怖い
目を開けると 永瀬くんと目があった
永瀬くんは目をそらそうとしない
少し虚ろな目で 私を見つめてる 優しく
指で唇を なぞる もうダメだ わたし。
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