セックスレスハニー
第2章
またいつもと同じ忙しい朝が始まる
子供たちを送り出して 私も支度する
あんな事があってから 特に連絡を取り合う訳でもなく 普段通りの一日が始まった
職場に着けばいつもと同じ 永瀬くんがいる
『あれっ河野ちゃんメイク変わった?』
なんて聞かれて 永瀬くん意識してるのが
バレるみたいで恥ずかしかった。

普段通り1日が終わろうとしていた
先輩の山下さんが倉庫の片付けに入ると
オフィスには私達2人きりになった
お互いに 意識してしまい照れくさい。

『河野さん あれから大丈夫でした?』

『っ!ウチの親と子供達と朝から動物園行ってお買物コース頑張りました(ピース)』

『タフっすね!あははっ 僕1日中ほぼベッドで過ごしてました...そういえば河野さんハンカチ忘れてった!河野さんの匂いがして
ですね、そのぅ...洗うのが勿体なくて そのまま置いちゃってます』

そう言いながら恥ずかしそうに 顔を赤らめた永瀬くんが可愛かった でも何だかほんと
子供みたいだなぁ 永瀬くんって。
やっぱり私ってどちらかと言うと母親みたいな存在なのかな? 好きとかよりも 落ち着くとか安心感とか...良く分からないけど
そういうのと 恋愛感情って同列なのかな
守ってあげたいとかより 守られたいみたいな包容力求められてるのかな...

でも 私達は公にはできない関係を持ってしまった 家族あるものと 一人の若い男の子
一夜限りの関係なのか、今後どういう関係になるのかも分からない私達
今のうちにやめとけば 吹っ切れる事ができるのかな...本気じゃなかったって笑い飛ばす事もできる でも自分に嘘をつけない 永瀬くんとの時間が幸せだったから 今まで味わった事のない快感も初めて知ることができたし 永瀬くんを本気で好きになっていた。

まだそんなに永瀬くんのこと知らない
好きな食べ物とか 好みの女性のタイプ
今まで付き合ってきた女の子の事とか
恋する乙女みたいな頭の中 すっきりしない


(今日の晩御飯なにしよー)
永瀬くんの事を考えつつも 家庭の事も
手抜きしないで やらなきゃいけない。
ウチの旦那さんは今夜もお仕事忙しくて
午前0時過ぎて帰宅するのでしょう...
(ウチの旦那 今頃何やってんだろ?)
って考え過ぎて 今は気にならなくなった
考えてる時間が無駄。 そんな自分は
人のこと言えないん...私のした事って
不貞だよね 証拠とか出たら慰謝料払うやつ
婚姻関係にある者がそういう事しちゃったらダメなんだよね ちゃんとわかってるよ。

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