ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
「帰るぞ」

コンビニの袋にごみを入れて、残したスイートポテトを手に持ち、ドアを開けると踊り場で壁に靠れて相良先生は眠っていた。

「お~い、悠兄」

「んっ?」

相良先生は一発で目が覚めた。

「パーティが終わる前に帰らないとヤバいと思って、早めに切り上げた」

「そうか・・・」

「相良先生はそこでずっと私たちの為に見張り役を?」

「・・・騒ぎになるといけないからな・・・」

相良先生が立ち上がった。

「そうだ・・・康秋お前がその黒マントを脱いでこれを着ろ」

「俺がそのロッシーに着るの?」

「この格好では運転できない」

相良先生はロッシーの着ぐるみを脱いだ、中はジャージを着ていた。

「暑かった・・・」

相良先生は康秋君の羽織っていた黒マントをジャージの上から羽織る。
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