ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
《9》心の拠り所
ー香波side-
11月に入り、二つの家族は一つになり、同居生活が始まった。
私とお父さんは相良の姓になった。
「相良勝利か・・・暫く、間違えそうだな」
「有次のわがままで勝利さんには迷惑をかけて・・・」
「いいんだよ」
相良香波か・・・
信吾さんのカフェを臨時休業させて、始まった引っ越しお祝いパーティ。
この場に康秋君は居ない・・・
臨時休業の張り紙を見ながらも、お客様がドアを開けて入って来た。
「浅見?」
「信吾先輩、今日はカフェ休みなんですか?」
低いバリトンボイス、長身で切れ長の瞳が印象的なハンサムな男性が信吾さんと親し気に話す。
「彼は浅見芳也(アサミヨシヤ)さん、兄貴の大学の後輩だ」
と相良先生は教えてくれた。
「へぇー」
「同じ大学の建築学科出身だけど・・・二人とも違う仕事に就いている」
信吾さんはバリスタだもんね。
「浅見さんは外資系製薬メーカー『ジーザス」のエリートMRなんだ」
「MR?」
「病院に自社の薬品などを医者の俺たちに売り込む営業さんだ。
浅見君、久しぶり」
「安田先生、ご無沙汰しています」
お父さんとも顔見知りだった。
「紹介するよ、隣に居るのは娘の香波だ」
「康秋から訊きました。康秋のお母さんと再婚したとか」
「今日はそのお祝いだ」
「へぇー・・・俺は飛んだお邪魔虫ですね」
「浅見がここに来るなんて・・・どういう風の吹き回し」
「信吾先輩に話があって来ました・・・康秋のコトで」
「康秋がなんか粗相した?」
「手間は取らせませんから・・・ちょっと」
私とお父さんは相良の姓になった。
「相良勝利か・・・暫く、間違えそうだな」
「有次のわがままで勝利さんには迷惑をかけて・・・」
「いいんだよ」
相良香波か・・・
信吾さんのカフェを臨時休業させて、始まった引っ越しお祝いパーティ。
この場に康秋君は居ない・・・
臨時休業の張り紙を見ながらも、お客様がドアを開けて入って来た。
「浅見?」
「信吾先輩、今日はカフェ休みなんですか?」
低いバリトンボイス、長身で切れ長の瞳が印象的なハンサムな男性が信吾さんと親し気に話す。
「彼は浅見芳也(アサミヨシヤ)さん、兄貴の大学の後輩だ」
と相良先生は教えてくれた。
「へぇー」
「同じ大学の建築学科出身だけど・・・二人とも違う仕事に就いている」
信吾さんはバリスタだもんね。
「浅見さんは外資系製薬メーカー『ジーザス」のエリートMRなんだ」
「MR?」
「病院に自社の薬品などを医者の俺たちに売り込む営業さんだ。
浅見君、久しぶり」
「安田先生、ご無沙汰しています」
お父さんとも顔見知りだった。
「紹介するよ、隣に居るのは娘の香波だ」
「康秋から訊きました。康秋のお母さんと再婚したとか」
「今日はそのお祝いだ」
「へぇー・・・俺は飛んだお邪魔虫ですね」
「浅見がここに来るなんて・・・どういう風の吹き回し」
「信吾先輩に話があって来ました・・・康秋のコトで」
「康秋がなんか粗相した?」
「手間は取らせませんから・・・ちょっと」